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忘年会のドタキャンはどう防ぐ?宴会のキャンセル料と人数確定日の決め方

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忘年会のドタキャンはどう防ぐ?宴会のキャンセル料と人数確定日の決め方

忘年会シーズンは、団体予約が1年で最も集まる時期です。その一方で、「10名のコース予約が前日に半分になった」「幹事と連絡がつかないまま誰も来なかった」といったドタキャンに悩む店も少なくありません。

飲食店を対象にした調査では、約半数(48.3%)の店がキャンセル料を十分に回収できていませんでした※1。団体予約のドタキャンは、起きてから対応するよりも、「人数が確定するまで」の流れを決めておくことで防ぎやすくなります。

この記事のポイント

  • 忘年会のドタキャンは、大人数・コースの仕込み・繁忙期が重なり、普段のキャンセルより損失が大きい
  • 防ぐカギは、宴会用のキャンセル料と「人数確定日」を決め、予約時に示しておくこと
  • リマインドは予約の手段に合わせて送り分け、事前決済は訪日外国人のお客様の予約に絞って使う

忘年会のドタキャンは、なぜ普段より痛いのか?

忘年会のドタキャンは、「1件あたりの人数が多い」「コースの仕込みが済んでいる」「繁忙期で席を埋め直せない」の3つが重なるため、普段のキャンセルより損失が大きくなります。

飲食店の経営者・運営者207名を対象にした調査※1では、予約トラブルを経験した店は17.5%でした。無断・直前キャンセルで被害が最も大きかった1件は、平均で10.5人、金額は平均約8万円にのぼります。10名前後の宴会コースが1件消えるだけで、この規模の損失になります。

さらに、キャンセル料を「全く回収できていない」店が30.3%、「半分未満しか回収できていない」店が18.0%で、合わせて48.3%が十分に回収できていませんでした。32.5%の店は、キャンセル対策を何も行っていませんでした※1。

12月の週末は、予約の問い合わせを断ることもある時期です。直前に団体予約が消えると、断ったお客様の分まで売上の機会を失います。

無断キャンセルとドタキャンの違いや、対策の基本は「飲食店の無断キャンセル(ノーショー)・ドタキャン対策|今すぐできる5つの防止策」で解説しています。

すでに予約を受けている店が、今からでも間に合うことは?

すでに忘年会の予約を受け始めていても、今日からできることが3つあります。

  1. 団体予約の幹事に、前日までに電話で確認する:最終人数と来店時間を確認します。予約日から時間が空いている団体予約ほど、直接の確認が効きます。

2. キャンセルポリシーに、宴会の条件を書き足す:予約フォーム、予約確認メール、Googleビジネスプロフィールなどに、人数確定日と、人数が減ったときの扱いを書き足します。すでに受けた予約に後から条件を加えて請求するのは難しいため、受付済みのお客様には「人数確定のお願い」として伝えましょう。

3. 当日、連絡がない場合の手順を決めておく:来店時間を過ぎても連絡がないときに、誰が、何分後に、電話やSMSで連絡するかを決めておきます。

それでもキャンセルになった場合の対応は、この記事の「よくある質問」で紹介しています。

宴会のキャンセル料は、どう決めればいい?

宴会のキャンセル料は、席のみの予約とは別に決め、予約の受付が本格化する前に示しておくのが基本です。決めておきたいのは、次の4つです。

表は横にスクロールできます

宴会のキャンセルポリシーで決める4つのこと
項目1人数確定日2人数が減ったときの扱い3コース料金の扱い4予約全体の取り消し
決めること何日前までに最終人数を確定してもらうか人数確定日以降に減った分を、キャンセル料の対象にするか仕込みが始まった後のキャンセルに、コース料金の何割を求めるか何日前から、どの料率でキャンセル料がかかるか
文例の場合3日前まで対象にする(予約の取り消しと同じ料率)2日前は50%、前日・当日は100%2日前から。前日・当日(連絡のない場合を含む)は100%

※文例の日数と料率は一例です。仕入れや仕込みを始める日に合わせて調整してください。

人数確定日は、すべての予約に設ける必要はありません。席のみの予約は、食材ロスが出ない範囲でキャンセルの締切をできるだけ直前にしておくと、予約もキャンセルの連絡もしやすくなります。仕込みが必要な宴会コースだけ、仕入れに合わせて人数確定日を早めに設ける、という使い分けがおすすめです。

文例:
ご宴会のご予約は、仕入れと仕込みのため、3日前までに最終人数のご連絡をお願いいたします。それ以降に人数が減った場合や、ご予約を取り消された場合は、次のキャンセル料を申し受けます。
・2日前:コース料金の50% 
・前日・当日(ご連絡のない場合を含む):コース料金の100%

経済産業省の「No show対策レポート」(2018年)では、無断キャンセルのキャンセル料の目安を、コース予約は「全額」、席のみの予約は「平均客単価の5〜7割」としています※2。文例の「前日・当日は100%」はこの目安にそろえています。「3日前」「2日前は50%」は、仕入れや仕込みを始める日に合わせて調整してください。

ポイントは、理由を添えて、予約時に目立つ位置で示すことです。小さな注意書きに埋もれていると、幹事が見落としたまま参加者に共有されず、トラブルの原因になります。

なお、相手が消費者の場合、店に実際に生じる「平均的な損害」を超えるキャンセル料は、消費者契約法により無効になるとされています※3。料率は、仕込み済みの食材費など、根拠を説明できる範囲で決めましょう。キャンセル料の目安の考え方は、無断キャンセル対策コラムの「キャンセル料の目安は?」で解説しています。

ebicaの予約フォームでは、予約時にキャンセルポリシーへの同意を表示できます。

ebica予約フォーム_お店からのお願いキャプチャ

人数変更の締切日も設定できるため、決めた人数確定日をそのまま予約フォームの運用に反映できます。また、Webで受け付ける人数に上限を設け、それを超える予約は店舗へのお問い合わせに切り替えられるため、大人数の宴会は電話で条件を説明してから受ける、といった運用ができます。

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幹事へのリマインドは、いつ・どう送る?

団体予約のリマインドは、「当日を思い出してもらう」だけでなく、「人数の確定を思い出してもらう」ために送ります。忘年会の予約は当日まで1か月以上空くことも多く、その間に参加者が変わるためです。

予約から当日までの流れの一例です。日数は、店の仕入れのスケジュールに合わせて調整してください。

  1. 予約の確定直後:予約確認の連絡に、人数確定日とキャンセル料の条件をあらためて書く。幹事が参加者にそのまま共有できる書き方にする
  2. 人数確定日の数日前:幹事に、最終人数の確定をお願いする。人数が減る場合の連絡方法も添える
  3. 前日:来店のリマインドを送る
  4. 当日:大人数の予約は、電話で直接確認する

送り方は、予約の手段に合わせて変えます。

予約の手段別・リマインドの送り方
予約の手段送り方ポイント
ネット予約メール来店前にメールで自動リマインドを送る
電話予約SMSメールアドレスがない場合も多いため、SMSで送る
大人数の予約電話直前キャンセルで失うものが大きいため、電話で直接確認する

人数の変更をWebで受け付けておくと、幹事は電話をしなくても減員を伝えられます。連絡のハードルが下がると、「無断」のキャンセルが「連絡あり」に変わり、空いた席を別の予約に回す余裕も生まれます。

ebicaでは、予約確認メールと来店前のリマインドメールを自動で送信でき、電話予約のお客様にはSMSを送ることもできます。予約フォームでは、人数変更をWebで受け付けるかどうかと、その締切日を店舗側で設定できます。

事前決済は、どんなお客様に効く?

事前決済が特に効くのは、訪日外国人のお客様です。海外では、自国のOTA(オンライン旅行予約サイト)で、宿泊や観光体験と同じように外食も事前決済で予約するのが主流で、予約時に支払うことに抵抗が少ないためです。

事前決済にはいくつかの方式があります。無断キャンセルの抑止に効果が高いのは、代金を前もって全額いただく「全額事前決済型」と、一部を預かる「デポジット型」です。カードの与信枠だけを確保する方式や、予約手数料だけをいただく方式では、同じ効果は期待しにくい点に注意しましょう。

一方、国内のお客様、特に忘年会の幹事に事前決済を求めると、予約のハードルが上がります。国内の団体予約は、事前決済で縛るよりも、人数確定日とリマインドで「気づいてもらう」工夫を重ねるのが基本です。インバウンドの団体予約が多い店では、訪日外国人のお客様の予約に絞って事前決済を検討しましょう。

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忘年会の受付準備はできているか? 5つのチェック

ドタキャンが起きやすいのは、予約を受けてから人数が確定するまでの間です。次の5点を確認してみてください。

□ 宴会用のキャンセル料と人数確定日を決め、予約フォームの目立つ位置に理由を添えて示している
□ 予約確認の連絡に、人数確定日とキャンセル料の条件を書いている
□ ネット予約にはメール、電話予約にはSMSと、予約手段ごとにリマインドを送っている
□ 大人数の予約は、前日までに電話で直接確認している
□ 訪日外国人のお客様の予約に、事前決済かデポジットを求めるかを決めている

チェックが付かない項目が、ドタキャンにつながりやすいポイントです。無料資料「キャンセル対策まるわかりBOOK」では、この記事で扱っていない、訪日外国人のお客様への事前決済とクーポン型集客、起きてしまったキャンセルの請求書を自動で送る方法も紹介しています。14項目のチェックリストで、年末年始に向けた準備状況を判定することもできます。

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まとめ:忘年会の団体予約は「人数確定」までを仕組みにする

忘年会のドタキャンは、起きてから対応するよりも、予約を受けてから人数が確定するまでの流れを決めておくことで防ぎやすくなります。宴会のキャンセル料と人数確定日を予約時に示し、リマインドは予約の手段に合わせて送り分け、訪日外国人のお客様の予約には事前決済も検討しましょう。

株式会社エビソルは、飲食店向け予約管理システム「ebica」を提供しています。キャンセルポリシーの表示、人数変更の締切日の設定、リマインドの自動送信に加え、Paynとの連携でキャンセル料の請求書を自動で送ることもでき、忘年会シーズンの予約管理を支援します。

よくある質問

Q忘年会のキャンセル料は、何日前からとるのが一般的ですか?
A

法律で決まった日数はありません。食材の仕入れや仕込みを始める日を基準に、店ごとに決めます。人数確定日と同じ日にしておくと、お客様にも伝わりやすくなります。

Q人数が減った場合も、キャンセル料を請求できますか?
A

予約時に「人数確定日以降の減員はキャンセル料の対象」と示し、同意をもらっていれば請求の根拠になります。ただし、店に実際に生じる損害を大きく超える金額は、無効になる場合があります。

Q無断キャンセルが起きたら、まず何をすればいいですか?
A

まず幹事に連絡し、予約内容とキャンセルポリシーを確認したうえで、キャンセル料を請求します。誰が、いつ、どの方法で連絡するかを、事前に決めておくと慌てずに済みます。連絡の手順は「無断キャンセル対策コラム」で解説しています。

Qキャンセル料を請求しても、支払ってもらえない場合は?
A

請求しても回収できないことがあるため、訪日外国人のお客様の予約には、事前決済やデポジットも検討しましょう。また、ebicaと連携している「Payn」では、キャンセル料の請求書を自動で送ることができます。詳しくはお問い合わせください。

Q事前決済を求めると、予約が減りませんか?
A

すべての予約に求めると、予約のハードルは上がります。事前決済が効きやすいのは、OTAで事前に支払うことに慣れている訪日外国人のお客様です。国内のお客様には、人数確定日やリマインドで気づいてもらう工夫を優先しましょう。

Qすでに受けた予約にも、新しいキャンセルポリシーを適用できますか?
A

予約時に示していなかった条件を、後から加えて請求するのは難しいと考えましょう。受付済みのお客様には、「人数確定のお願い」として伝え、これから受ける予約に新しい条件を示します。 「自店の忘年会の受付は、どこから見直せばいい?」という方は、無料資料のチェックリストで準備状況を確かめてみてください。

出典
※1 飲食店ドットコム(株式会社シンクロ・フード)調べ「飲食店の予約キャンセルに関する実態調査」(2026年5月公表)/飲食店リサーチ
※2 経済産業省「No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート」(2018年)。参考:トラベルボイス
※3 ちょこっと弁護士Q&A

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