飲食店向け予約管理システム「ebica」を運営する株式会社エビソル（本社：東京都渋谷区、代表取締役：田中 宏彰、以下、エビソル）は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策に伴い大幅に自粛営業を余儀なくされている飲食店の厳しい状況を知っていただくことを目的に、飲食店の前年対比の予約状況（※1）を週次で公開しています（公開は一定期間）。本日は、全国的に緊急事態宣言が解除されてから3週目となる6月8日〜14日の最新データを公開します。

全国的な緊急事態宣言解除から3週間が経ち、ようやく前年比5割近くまで予約数が回復

〜一方で、休業要請が「ステップ3」へと緩和されてから初の週末を迎えた東京では街に賑わいを取り戻すも飲食店の予約数の回復は鈍い結果に〜

■エビソル飲食店予約推移・週次速報（6/8〜6/14）

＜全国：対前年増減比▲53％（前週比+6ポイント）＞
　4月7日付で全国的に発出された緊急事態宣言は、5月14日付で39県、5月21日付で近畿3府県（大阪、京都、兵庫）、そして5月25日付で残る5都道県（東京、神奈川、千葉、埼玉、北海道）と段階的に解除。本日は、全国的に緊急事態宣言が解除されてから3週間が経過した最新のデータを公開します。
　全国では、予約件数の対前年増減比が▲53％と、全国的な緊急事態宣言の解除から3週間が経過し、飲食店の客足はようやく前年比5割に近づく数字となりました。しかし、2週連続の2桁成長を続けていた前週比の増加率では、+6ポイントと少し落ち着いてしまったようにも見受けられます。

＜大阪：対前年増減比▲56％（前週比+5ポイント）＞
　大阪では、府独自のマニュアル「大阪モデル」により緊急事態宣言の対象であった5月16日から段階的な制限解除を進めており、政府指針の緊急事態宣言も5月21日付で解除。本日公開のデータは、解除後の4週目の予約状況となります。
　予約件数は前週に続き全国全体と同水準のまま推移しています。しかし、前週比の増加率では10ポイント低くなっており、飲食店がそれぞれ客足の回復に向け企業努力を続けるなかで、まだ順調な回復とは言えない現状が続いています。

＜東京：対前年増減比▲65％（前週比+6ポイント）＞
　東京でも5月25日付で緊急事態宣言が解除され、飲食店の営業時間が22時までに延長されるなど少しずつではありますが段階的な緩和の措置が取られています。また、6月2日付で発動した、都独自の警戒指標「東京アラート」も6月12日より解除。本日のデータは「東京アラート」が解除となり、休業要請が「ステップ3」への緩和されてから初の週末の予約推移を反映したものです。
　「ステップ3」への移行を受け、東京の人通り自体はすでに自粛前の水準に近づいてきているように見受けられます。一方で、3月30日週以降減少の一途を辿っていた飲食店の予約推移においては、対前年増減比▲65％、前週比も+6ポイントにとどまるなど、街の人通りに客足の回復が比例せず厳しい数字となりました。全国の中でも特に多くの飲食店が出店している東京では、人通りとともに客足が戻らない現状が続くと、非常に苦しい戦いとなりそうです。

【調査概要・結果をご覧いただく際の注意事項】
調査期間：2019年12月30日〜2020年6月14日
調査対象：「ebica」および「グルメサイトコントローラー」をご利用の全国約4,000店舗
実施機関：株式会社エビソル
※1：予約管理システム「ebica」および「グルメサイトコントローラー」で全ての予約を一元管理している全国約4,000店舗の前年対比の予約状況
※契約店舗1店舗あたり、1週間における平均予約数を算出。
※ISO WEEKカレンダーの定義に沿って、前年同週対比となります。
※本報道発表資料に記載されている会社名および製品・サービス名は、登録商標または商標です。
※本報道発表資料に記載されている内容、製品、仕様、問い合わせ先およびその他の情報は、発表日時点のものです。これらの情報は予告なしに変更される場合があります。